HEROしのいサーキット
徐々にRが小さくなるハイスピード複合コーナーが攻め甲斐ある
テクニカルサーキット。ハイスピード攻略とリズムが決め手
速いクルマなら1800mのコースを40秒台中盤で回ってきてしまうハイスピードコース。1周が1100mの日光サーキットと同じくらい、2000mの筑波サーキットより15秒くらい速いラップタイムだ。ハイスピードであるがゆえに難しくなるのが3速でクリアする2つのシケインとヒーローコーナー(1コーナー)のブレーキング。シケインはブレーキングとステアリングのタイミングが問題で、ハイスピードになるほどミスしやすい。どちらのシケインも縁石を思いきり踏んで直線的にクリアするが、タイミングをつかむまでは無理は禁物。とくに最終コーナーのシケインは下り勾配から進入するのでアクセルオンをためらうとテールスライドや巻き込みスピンを招きやすい。コーナーとして難しいわけではないから、スピードとタイミングに慣れることで攻略できるだろう。一方コーナーとして攻略難易度が高いのがヒーローコーナー。コース中の最高速度到達地点からのブレーキングで、しかも両サイドがコンクリートウォール。その先に待っているのは103R−37R−17Rと続く複合左コーナーで、徐々に減速して行かなくてはならない。様々な攻略法が考えられるが、まずは無難でミスの少ない3度ブレーキングで行こう。1度目と2度目は減速することよりもコーナリングのきっかけを作る弱い踏力のブレーキング、3度はタイトコーナーに向けてしっかりと減速するブレーキングだ。複合3つ目の17R(第1ヘアピン)までは登り勾配なので強いブレーキングでなくとも意外に減速できる。代わりに第1ヘアピン後のダンスシケインは下り勾配で、しかも縁石が高いので正確なライン取りと素早いステアリング操作が必要。第1ヘアピンをイン寄りに立ち上がればノーブレーキでも行けるが、タイム的には変わらないのでチョンブレの方が無難だろう。
A〜3速のまま進入する車種もある。4速ギヤに入るクルマは軽めのブレーキングとともに素早く3速にシフトダウンし、B地点までアクセルを開けてゆく。 B〜1コーナーのブレーキング後に加速してからアクセルオフし、タックインで2コーナーのラインに合わせるが、ハイパワー車であればブレーキングしないと曲がりきれない。 ただし、横G状態なので強めのブレーキングはスピンを招く。 C〜2コーナーの横Gを抑え込みながら強めのブレーキング。ヘアピンに向かってステアするタイミングでブレーキを緩めてアウトーインーミドルのラインにのせる。 D〜出口側コーナーのCPからアクセルオンできるラインを取るため、入口側は抑えぎみに。縁石にのると姿勢を崩しやすいので、ショートカットは出来ない。 E〜ヘアピンまでの登り勾配を全開で加速するために、縁石に思いきりのせる。縁石に乗る直前でブレーキングを終了し、早めにアクセルオン。コース幅を広く使って、 できるだけクルマをロールさせないよう直線的にクリア。中途半端アクセルオフは姿勢を見出すので禁物。 F〜登り勾配でのブレーキングなので、かなり突っ込めるが、ヘアピンのCPを外しやすいので、ブレーキングは前半強め、後半は弱めで。 G〜縁石にのって直線的にショートカットするだけの簡単なシケインだが、下り勾配でスピードがのっていることと、エスケープゾーンがないことがドライバーの恐怖心を誘う。 慣れるまでは、無難にブレーキングして進入速度を調整すること。 |